本資料では、夜間に起こりやすいDO(溶存酸素)低下や水温・ORP変動の仕組みを解説しています。
夜間トラブルを未然に防ぐための監視・対策の考え方を、わかりやすくまとめました。
こんなお悩みはありませんか?
【陸上養殖】
DOと水温の重要性/
夜間トラブルとその対策
特に近年は高密度養殖が進む中で、「夜間に起こる水質変化」への対応が課題となっています。
その中でも多くの現場で注目されているのが、DO(溶存酸素)の低下です。
本資料では、夜間に発生しやすい水質トラブルの仕組みと、その対策について解説します。
溶存酸素(DO)は、水中に溶けている酸素量を示す指標であり、魚介類の生存に不可欠です。 一般的にDOは、物理・化学・生物の複合的な要因によって変動するとされています。
- 水温の上昇により酸素の溶解度が低下
- 水の流動が弱くなり、酸素供給が不足
- 有機物(餌の残り・排泄物)の分解により酸素が消費される
- 底質から還元物質が溶出し酸素を消費
- 藻類や微生物の呼吸により酸素が消費される
- 光合成が止まることで酸素供給がなくなる
特に夜間は「酸素が供給されない状態で消費だけが進む」ため、 DO低下が起こりやすいとされています。
酸素拡散低下
微生物分解
流動の弱化
還元物質溶出
藻類増殖
DOの低下は、単なる水質変化ではなく、養殖現場に大きな影響を与えます。
- 魚介類のストレス増加・斃死リスク
- 成長遅延や摂餌量の低下
- 貧酸素状態による底質悪化(硫化物発生・悪臭の発生など)
- 水質悪化の連鎖(透明度低下・赤潮発生の誘発など)
これらは国内外の水産・環境研究でも広く報告されており、 DO管理は最重要管理項目のひとつとされています。
養殖におけるDO(溶存酸素)はバクテリアの働きにも影響します。
- アンモニア → 亜硝酸 → 硝酸(硝化作用)
- 硝酸 → 窒素ガス(脱窒)
このうち、硝化作用を行う好気性バクテリアは酸素を大量に消費します。 つまり、DO(溶存酸素)が低下すると、硝化作用が停止し、 アンモニア蓄積、水質悪化という連鎖が起こります。
養殖の根幹である「窒素循環(アンモニア→亜硝酸→硝酸→窒素)」の安定性は、 バクテリアの活性に依存します。では、バクテリアの活性を評価するにはどうすべきか。 答えはORP(酸化還元電位)を測ることです。
■ ORP値からわかること
高いORP → 酸素豊富 → 好気性バクテリアが優位
低いORP → 酸素不足 → 嫌気性バクテリアが優位
■ 好気性バクテリアの硝化作用
魚のフン・餌の残り・代謝物から発生するアンモニア(NH₃)は強い毒性を持ちます。
これを処理するのが好気性(酸素を必要とする)バクテリアです。
ニトロソモナス属:アンモニア → 亜硝酸
ニトロバクター属:亜硝酸 → 硝酸
この一連の反応を硝化作用と呼びます。
好気性バクテリアが活発だと、アンモニア中毒・亜硝酸中毒のリスクが大幅に下がります。
<活動条件>
高い溶存酸素(DO)
十分な表面積(ろ材・底面)
安定した水温(20〜30℃が多くの菌に適する)
適度なアンモニア供給(=餌や魚の排泄物)
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