水耕栽培の成功はDO(溶存酸素)管理から!
HI 2004-01 edge®DOで酸素を「見える化」し、収量と品質を向上
水耕栽培の成功には、pH・EC管理だけでなく「DO(溶存酸素)管理」が欠かせません。酸素不足は根腐れ・病気・収量低下を引き起こす原因に。本記事では、DO低下時の兆候・酸素供給法・HI 2004-01 edge®DOメーター活用事例をご紹介します。
なぜ水耕栽培でDO(溶存酸素)管理が重要なのか?
水耕栽培ではpHやEC管理が一般的ですが、DO(溶存酸素)は根の呼吸や有用微生物の活動に不可欠な要素です。DO濃度が5mg/L以下になると、根腐れや病害が発生しやすくなります。特に夏場や高温時は酸素溶解度が低下するため注意が必要です。
トマト・レタス・バジルなど酸素要求度の高い作物では、DO管理の影響がより顕著に表れます。
酸素不足によるトラブルと兆候
- 白根が茶色に変色(根腐れ初期)
- 成長停滞・収量減少
- 病害(フザリウム菌など)の増加
- pHが急激に変動しやすくなる
こうした兆候が見られた場合、DO不足の可能性があるため、早めの測定と対策が重要です。
水耕栽培方式別・酸素供給の工夫
- ディープウォーターカルチャー:エアレーション必須、水温管理が重要
- エアロポニックス:ミスト噴霧の粒度と噴霧間隔に注意
- NFT:流速と酸素供給のバランス調整
- ドリップ式・パッシブ式:培地内の通気性確保
導入事例:HI 2004-01 edge®DO メーターでDO管理を改善
【事例】あるトマト農家様では、高温期にDO濃度が3〜4mg/Lまで低下し、根腐れが頻発。HI 2004-01 edge®DOメーター導入により0.01mg/L単位でリアルタイム管理が可能となり、DO濃度を常時5mg/L以上に維持。結果、収量が約15%向上、病害も大幅に減少しました。

HI 2004-01 edge®DO:水耕栽培に最適なDOメーター
HI 2004-01 edge®DOは、高精度かつリアルタイムなDO測定が可能なメーターです。
- 0.01mg/L単位の高精度測定
- 大画面ディスプレイで読みやすい
- ポータブルで現場での操作性抜群
- 温度補正機能付きで正確な測定
まとめ
水耕栽培のDO管理は、収量・品質向上に直結します。HI 2004-01 edge®DOメーターを活用すれば、酸素量を「見える化」し、安定した栽培環境が実現。ぜひDO管理に取り組み、健やかな作物づくりを目指しましょう!
※本記事はHanna Instruments アメリカ本社による記事を翻訳・編集しています。(No.150504)
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ハンナ インスツルメンツ・ジャパン株式会社
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