【レジオネラ症対策】お風呂/浴槽水の残留塩素の基準は0.4~1.0mg/L

残留塩素

このページでは温泉施設における浴槽の衛生管理情報と、全国のお風呂で活躍しているデジタル残留塩素測定器を紹介しています。特に以下の方々にオススメです!

公衆浴場、入浴施設、温泉、福祉施設/介護施設/デイサービス、ホテル、スポーツジムなどお風呂(循環式浴槽水)の管理をされている方

※プール関連の情報【保育園や幼稚園、学校や家庭でも】プールの塩素濃度を数値で見る理由とは?もご用意しています。


lレジオネラ症とは?

レジオネラ属菌に感染することで引き起こされる感染症。
レジオネラ属菌は土壌や水など自然環境中に生息する細菌だが、温泉や加湿器、給湯器や冷却塔の水にも潜んでいる。これらが細かい霧や飛沫(エアロゾル)として空気中を漂い、吸入することで細菌が感染して発症する。
レジオネラ症の症状は咳や発熱などのほか、肺炎を引き起こすこともあり、命にかかわることもある。
レジオネラ属菌はヒトからヒトへ感染することはない。
発生例は一年中みられるが、梅雨前後や夏場に多い。
レジオネラ症の報告件数は年々増加傾向で、2018年には過去最多を更新し2,000名を超えた。
温泉施設などお風呂(浴槽)での集団感染も多い。


lレジオネラ症防止対策は?

厚生労働省のレジオネラ対策のページで各種情報があります。
参考までに循環式浴槽におけるレジオネラ症防止対策マニュアルを見ると、浴槽の水質管理として、

循環式浴槽(追い炊き機能付き風呂や24時間風呂)では、浴槽内にバイオフィルム(生物膜。いわゆる「ぬめり」)が生じないよう定期的に洗浄等を行い、まずはレジオネラ属菌が増殖しやすい環境をなくすことが重要。その上で浴槽水の消毒は塩素系薬剤(次亜塩素酸ナトリウム液)を使用し、浴槽水中の遊離残留塩素(遊離塩素)濃度を頻繁に測定。通常 0.4~1.0 mg/L が望ましい。(mg/L = ppm)

とあります。


l温泉施設で管理されている方の洗浄・消毒方法

全国展開されている大型の温泉施設様を訪問した際に伺った衛生管理の一例をご紹介します。

① 年1回、過酸化水素での洗浄
② 年1回、高濃度二酸化塩素での洗浄
③ 2週間に1度、二酸化塩素での洗浄
④ 毎日3時間おきに、浴槽水の遊離残留塩素を測定。測定結果はノートに記載し保存。

①~③は浴槽内に生物膜(ぬめり)が生じないようにするための洗浄ですね。これをしっかり行うことで、レジオネラ属菌が増殖しづらい環境を作っています。
そして④が日々の衛生管理です。0.4~1.0 mg/L(ppm)を維持するために残留塩素計が使用されます。


実際に温泉施設様で使用されている残留塩素計。


l日々の塩素濃度の管理で現場の方が気を付けていること

お客様(利用者様)が多い時
お風呂に出入りする人数が多い時には残留塩素は減りやすいため、塩素の投入量を調整し管理することが大切。


塩素が多くなり過ぎていないか?
遊離残留塩素が0.4 mg/Lを下回るのはもちろん良くないが、だからと言って高めになるのも良くない。仮にも2 mg/Lぐらいになると特に女性は肌がピリピリ感じてしまう場合がある。
当然かもしれませんが、塩素が多く入っていれば良し!ということではないですね。塩素の臭いや肌への違和感を感じることは、お客様/利用者様の快適さ/施設のサービスの評価につながります。


子供のおしっこは大敵!
家族での利用者が多く、子供がお風呂でおしっこをしちゃうことも。すると、すぐに塩素濃度が下がって塩素投入が必要になる。
⇒よく見かけますが、施設を管理されてる方はあたふたされるわけですね・・・
何で子供のおしっこが大敵なの?
一言でいうと、塩素が尿と反応して消毒効果が落ちてしまいます。塩素は尿と結合してクロラミンという物質を作りますが、この結合するという反応により、殺菌・消毒力の強い塩素の効果が弱くなってしまいます。


l温泉施設の方が選ぶ残留塩素計とは?

まず、色を目視で判断する水質検査キットを利用されている方もいらっしゃるはずですが、ぱっ!と数値で結果がわかり誰が測定しても安心という点で、デジタル残留塩素計を選ばれる方は多いです。

その上で、なぜハンナの残留塩素計が選ばれるのか?

理由1:測定器の信頼性
デジタル残留塩素計をご使用の方で、「はて、この測定器は正しく動作しているのかな?」と思われたことはないですか?測定器も精密機械ですから、ズレが生じる/安定性が落ちるということは起こり得ます。そういった疑問や不安を解消するため、ハンナの残留塩素計には検証・校正機能があります!ハンナ独自の標準液を使えば、お客様ご自身でいつでも測定器の状態を確認できます。もし数値のズレが大きい場合には、その標準液で校正しズレを正せます。これはお客様から評価の高い安心便利な機能です。


理由2:サポート体制
測定器の性能ではないですが、実際のところ一番大切な部分だと考えています。ハンナではスピーディかつ丁寧で、お客様が安心してご使用いただけるようサポートに努めています。測定器の状態を確認するという意味での点検は、いつでも無償で行っています。


ハンナは長年に渡る実績がありますが、やはり「信頼性」や「安心感」という部分がハンナの選ばれる理由であり、強みなのかなと感じています。


lレジオネラ症予防対策に!お風呂/浴槽水向けの残留塩素計


遊離残留塩素を測定するスタンダードタイプ。公衆浴場、入浴施設、福祉施設/介護施設などのお風呂(循環式浴槽水)以外にも水道水やプール、給食室、厨房、ビル管理などでも利用できます。

●品番:HI 97701
●遊離残留塩素を0.00~5.00 mg/L(ppm)まで測定
●測定精度は±0.03 mg/L ±測定値の3%
●測定には国で認められているDPD法を採用
⇒試薬は粉末、錠剤の2種類をご用意
●標準液による測定器の検証・校正機能あり
●本体ケースはIP67の防水型。ガラスセルの挿入部も防水性あり
⇒水回りや多湿の環境でのご使用にもオススメです。
●50データの自動ロギング機能
⇒ノートに書いた測定結果との整合性も確認できます。
●持ち運べるケースに検証用の標準液が付属した、安心便利なキットタイプ(HI 97701C)が人気です!(本体のみで価格も抑えたタイプもあります)
●HI 97701の詳細はこちら


大型の温泉施設様でもご利用いただいているHI 97701C。横幅は142mmでスマホと変わらないほどのコンパクトさです!


バリデーター(標準液セット)を使えば、常に測定器の信頼性を確認でき安心です!


付属品がしっかり収納できる便利なキャリングケース。A4用紙より少し大きいほどのサイズで、持ち運びや保管もラクです。


直販サイトはどなたでも簡単にご利用いただけます。
丁寧、親切をモットーにしており、ご購入後のサポートもご安心ください。


l買うのではなく、レンタルというサービスもあります

ハンナではお客様の予算や使う期間に合わせて測定器の「レンタル」もやっています。「試しに使ってみたい」「この期間だけ使いたい」という方にはぴったりです!
レンタルの詳細はこちら

水質測定器メーカー ハンナ インスツルメンツ・ジャパン

残留塩素の基本から事例までをまとめた入門書となります。
・残留塩素とは
・塩素の特性
・感染症対策
・測定方法
ご興味のある方はお気軽にダウンロードください。
世界46か国で展開する水質測定器の専門メーカー
ハンナ インスツルメンツ・ジャパン株式会社

lお気軽にご相談ください!

ハンナは丁寧、親切、スピーディな対応をモットーにしていますので、ご質問等はお気軽にお問い合わせください。(TEL:043-216-2601)
残留塩素計以外にも、pH計や温度計、濁度計や色度計もご用意しています。


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