残留塩素計の使い方で気を付けたい3つのこと

今回は残留塩素計をご使用されているすべての方へ、信頼性の高い測定を行うため、測定器の故障を防ぐために気を付けていただきたいことを3つ、ご案内します。

お風呂(循環式浴槽)や福祉/介護施設などユーザー様の実例もご紹介しますので、ご参考に。


もくじ
①DPD試薬なら何を使ってもOK?
②試薬の保管方法と有効期限は大切!
③水滴が付いたまま測定すると故障の原因に・・・

①DPD試薬なら何を使ってもOK?

よくあるご質問です。
・新しくハンナの測定器を購入したが、今まで使っていたDPD試薬がたくさん残っている
・試薬は消耗品だから、とにかく安いものが良い
という方は多いはずです。

信頼性の確保のため、メーカー推奨の試薬がベストです!
ハンナのDPD試薬を使用する残留塩素計に他社のDPD試薬を使用する場合には、「ハンナの試薬での測定値」と「お持ちの試薬(他社製)での測定値」を比較しご判断いただく形になります。とはいえ、弊社では他社製の試薬を使用した数値の保証はできませんのでご了承ください。

一般的なDPD試薬と呼ばれるものでも、
安定性を保つために各社独自の添加剤を含んでいる
pH調整剤が含まれているもの/いないものがある
など成分が全く同じというわけではありません。そういうわけで、信頼性を確保するためにもハンナの測定器にはハンナでご案内している試薬をご使用いただくのがベストです。


水道水やお風呂、プール向けの低濃度 遊離塩素試薬の場合、粉末と錠剤の2種類をご用意。
残留塩素試薬の一覧はこちら


②試薬の保管方法と有効期限は大切!

介護施設(有料老人ホーム)と保育園に訪問した時のこと。お使いの測定器の点検をしていたところ、試薬(粉末)の期限切れ&湿気により変色しているものを発見。これは測定値の信頼性に欠けるため、すぐに新しいものをご用意いただくようお伝えしました。

試薬の有効期限、保管方法は大丈夫ですか?
試薬には有効期限があります。粉末試薬は1袋ずつ「EXP:10/2022」などと記載されています。(2022年10月までという意味)期限を切れた試薬は信頼性がなくなりますので、ご注意ください。

通常、試薬(粉末や錠剤)は湿気の影響を最小限に抑えるよう、包装に工夫がされています。しかし、多湿の厨房などで常時保管していると湿気を帯びてしまうこともあります。(本来、白い粉末試薬が茶色や黒っぽく変色)

これを防ぐための手段として「チャック付きの袋に防湿剤と一緒に保管」を推奨しています。効果は確実にありますのでお試しください。
なお、期限切れや湿気を帯びた試薬は使用せずに、すぐに新しいものをご用意ください。

 
(左) チャック付きの袋に防湿剤と一緒に保管すれば安心です。
(右) ハンナの直販サイトでは「試薬保管バッグ」を無償でプレゼント中です。詳細は残留塩素試薬の一覧をご覧ください。


③水滴が付いたまま測定すると故障の原因に・・・

測定する水を入れるガラスセルをきれいに保つことも大切です。キズや汚れ、指紋があると測定値に影響を与えます。またガラスセルの外側に水滴が付いたまま測定器に挿入すると、故障の原因にもなります。

青い本体のHI 96シリーズ。ご使用されている方は非常に多いはずですが、右側のガラスセル挿入部は防水構造ではありません。水滴が残らないように注意はしていても・・・

お風呂(浴槽水)の塩素管理を行っている方の実例
購入してから1年も経たないうちに「L.LO」というエラーメッセージが頻発。多湿の環境でないか等を確認し、実際に訪問して使い方などを見せていただくと、ガラスセルに水が付いたまま挿入されていました。

このお客様は全国展開されている大型の温泉施設で、1日36回、数人の方で測定されています。測定も手早く行う必要があり、「ぱっと水を採って、ぱっと測定」する中でしっかりと水滴を拭き取らずに測定していたことが測定エラーの原因だろうと判断しました。

HI 96シリーズの基板に残る水滴の跡。お風呂、厨房、給食、福祉施設でご使用の方からの点検・修理の際に比較的多く見られます。ご使用いただく中で、その点を心配される方もいらっしゃるかと思います。


そういった方にオススメ!防水型が誕生しました

お風呂(循環式浴槽)や福祉/介護施設、厨房や給食室では水回りや多湿の環境も多いはずです。
そういった方には最新型の残留塩素計がオススメ!

HI 96シリーズからHI 97シリーズにリニューアルして、防水性がぐーんとアップしました!
パワーアップした残留塩素計って何が良いの?

 
訪問した大型の温泉施設の方も、HI 97シリーズに切り替えてからは同じ使い方でもエラー表示はないそうです。(この大型の温泉施設で使用している残留塩素計はこれです
※ガラスセル挿入部の防水性はアップしていますが、水滴はしっかりと拭き取ってご使用いただく形です。


ガラスセルは消耗品です

上の写真左:ガラスセルの内側が着色したもの。測定時、試薬を入れると水がピンク色などに発色しますが、その後放置してしまうと着色しやすくなります。測定後はすぐに洗いましょう。セル用洗浄液(HI 93703-50)を使用し除去する方法もあります。

写真右:キズや汚れ、指紋が残った状態で測定すると数値に影響を与えます。セル面清浄用布(HI 731318)やガラスを傷つけない柔らかい布などで測定前にきれいに拭き取りましょう。
なお、ガラスセルは消耗品ですので、着色や汚れが除去できない場合などには新しいものをご用意ください。ガラスセルやキャップはこちらでもご購入いただけます。


まとめ

いかがでしょうか?
今回は残留塩素計(吸光光度計全般)で信頼性の高い測定を行うためにも、試薬ガラスセルの確認も大切です、という内容をお届けしました。

また、お風呂(循環式浴槽)や福祉/介護施設、保育園などでは水(水滴)による不具合も起こり得ますので、使い方も大切です。
今回の内容を1枚にまとめた資料(PDF)もご利用ください。

ご不明点やご相談などございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください!(TEL:043-216-2601)


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