【それゆけハンナマン】いちごやミニトマト栽培でのpH、EC管理

それゆけハンナマン

シリーズ【それゆけハンナマン】はハンナの営業マン(ハンナマン)がお客様を訪問した際のお話です。ハンナ製品が実際にどういうところで活躍しているのか、などをお届けします。
ブログ:いちご栽培にオススメのpH、EC計は?そもそも適正値ってあるの?でも情報をまとめています。併せてご覧ください。


l施設園芸での土を管理

さて、今回の訪問先は主に施設園芸でいちごやミニトマトの栽培、試験を行っているお客様です。

ハウスの外観

ハウス内の様子

今回ハンナマンは、すでに土壌pH、EC計をご使用いただいているお客様にメンテナンスなどのご案内と測定器の使い勝手を伺ってきました。とその前に、土壌のpH、ECに関して少し。

pHは土壌の酸性度を示します。作物にとって育ちやすい環境を知るために役立ちます。ECは導電率や電気伝導度ですが、農業では肥料や塩分の量、土壌への浸透度合いを知るために役立ちます。ECは肥料不足or肥料過多を把握でき、頭を悩ませる肥料の節約にも大いに役立ちます。pHとECについてもう少し知りたい方は農業向けスペシャルサイトで書いてますのでどうぞ。

l土のpHとECをダイレクトに測定

それがソイルテストブラザーズです。以前から販売していてハンナの農業向け製品の代表格、ソイルテスト(ECテスター)がお兄ちゃん、今年の7月から新登場したソイルpHテスターが弟です。で、現場での写真を撮らせていただきました↓

いちごエリアにて。左がpHテスター、右がECテスター。
土に直接センサーを突き刺し測定できちゃいます。

ミニトマトエリアにて。作物にとって重要な根回りを測定しやすく、
土を掘り起こすことも不要。ちなみに液体(上澄み液)やロックウールも
測れちゃう優れもの。

上位機種の土壌pH計も一緒に。上位機種というだけあり防水型で
温度補償付き、何より精度の高さから土壌の分析用途にもオススメ。

l製品レビュー

お客様にご協力をいただき使い勝手などを伺ったのでご紹介します。同じ目的で使われる方はたくさんいらっしゃるはずですのでご参考になるかと思います。

ハンナマン
実際にご使用されて土壌ダイレクトpH、EC計のメリットや便利だと感じる点はありますか?

お客様
小型のテスター(ソイルテストブラザーズ)に関しては本体と電極が一体型というのが農業の現場では非常に便利です。また用途によって、水溶液(土と水を混ぜたもの)を作る必要がないという簡便性も現場では有効。隔離土耕では培土を採取できる量にも限りがあるため、土に直接刺すだけでダイレクトに計測できる点も非常に有用です。また現場では土壌ダイレクトを中心に計測していますが、養液や培地の水溶液などにも同じテスターで対応できているので重宝しています。

ハンナマン
測定する上で気を付けていることや注意点はありますか?

お客様
培土を扱うため汚れが付きやすい点です。特に新型のソイルpHテスターは接続部の隙間にゴミが入りやすいので注意しています。(※1) 土壌ダイレクト測定の場合、同じ土壌でも位置や向きが異なるだけで数値の違いが出やすいため計測位置を工夫しています。(※2)
※1 電極スリーブとガラス電極の隙間に微量の土が入ることがありますが、電極スリーブは取り外し可能で洗浄しやすい形状になっています。
※ 2土壌ダイレクト測定ではセンサーの周りに密着した土のpHやECを測定します。そのため土が密着するほど精度は上がりますが、土壌は成分が均一ではないので少しずらせば数値は多少動きます。一般的には五点(四隅と真ん中)や根回り数ヶ所など複数ポイントで測定し平均を見ます。土壌ダイレクトの場合のメリットや注意点は農業向けスペシャルサイトで詳しく書いています。

ハンナマン
最後に、ミニトマトやいちご以外の作物で使う予定はありますか?

お客様
施設園芸での利用が多いのでミニトマトやイチゴが多くなりますが、露地野菜栽培への微生物資材活用などのご相談も増えており、もう少し品目の幅は広がると予想されます。

l農業向けスペシャルサイトあります

土壌や養液用の測定器は今までも全国のお客様にご使用いただいていますが、「勘や経験」にデータ(測定器)をプラスすることでより信頼性のある安定した管理につながります。そういった意味で年々、数値で管理される方は増えている印象です。というわけで、農業向けスペシャルサイトをご用意しています。pHやECについて、土壌の測定方法やポイント、人気のある製品などをまとめています。初めての方だけでなく、今まで測定されてきた方にでもお役に立つ内容だと思いますのでぜひご覧ください。

l測定マニュアル付き農業カタログ&10月の展示会

無料配布中の<最新版>農業向けカタログと2018年10月に幕張メッセで開催される農業ワールドのご案内もしていますのでこちらもチェックしてみてください。

今回ご協力いただきましたお客様、お忙しい中お時間をいただき誠にありがとうございました。ハンナの測定器が土壌の管理や作業効率化のお役に立てれば嬉しい限りです。
では次回もお楽しみに。ハンナマンが次に伺うのはあなたの元かもしれませんね。

この記事の関連ページ
NEW!ソイルpHテスター
人気のソイルテスト(ECテスター)
農業・水耕栽培の記事まとめてます
ブログ:いちご栽培にオススメのpH、EC計は?そもそも適正値ってあるの?