シリーズ【それゆけハンナマン】はハンナの営業マン(ハンナマン)がお客様を訪問した際のお話です。ハンナ製品が実際にどういうところで活躍しているのか、などをお届けします。
l勝沼ワイン村がオープン!
日本一のワイン産地である山梨県。中でも数多くのワイナリーが建ち並ぶ甲州市勝沼町に、2020年7月23日、勝沼ワイン村がオープンしました。
✓東夢ワイナリーを中心に7つの新規ワイナリーが軒を連ね個性派ワインを醸造。
✓原点は耕作放棄された農地の解消開墾。地域の資源活用や雇用を通じて地域住民や観光客のコミュニティの場となることを目指している。
✓勝沼産、山梨県産のワインを楽しめる場。
勝沼ワイン村の目の前は河原で、その周りには葡萄畑が広がっています。
訪問時、店舗はお休みでしたが各工房のワインが購入できます。
lワイナリー ラベルヴィーニュ
このワイン村に2年目の醸造を迎える、ラベルヴィーニュというワイナリーがあります。醸造しているのは後藤大介様。勝沼ワイン村のビジョンに賛同し、ワイナリーを構えた1人です。
今年は8月後半に葡萄が入荷し醸造がスタートするということで、ご使用いただいている自動滴定器のメンテナンスや操作方法のご説明で伺いました。
l効率化を図る
後藤様も仰っていますが、個人のワイナリーや少人数で醸造していると当然ながら忙しいですね。後藤様もワンオペということで、時間や手間を短縮できるものへの興味は強く、ホッパー(除梗機)も導入しています。そして、
✓時間や手間の短縮
✓手作業 ⇒ 自動化
による効率化を模索する中で、ワイン分析の効率化も目指されています。
lAll in Oneの自動滴定器
後藤様には昨年より、【ハンナの最新型】ワイン用自動滴定器をご使用いただいています。従来、ハンナでは亜硫酸(SO2)、滴定酸度(TA)、ホルモール窒素(YAN)を項目ごとに1台ずつ揃えていました。これらを小型の自動滴定器として、高い信頼性かつ優れたコストパフォーマンスを強みとしご案内してきました。
左から亜硫酸(SO2)、滴定酸度(TA)、ホルモール窒素(YAN)。
測定器の形は同じで電極(pHまたはORP)や滴定剤、内蔵メソッドが異なります。
それに還元糖(左)、pH(右)、さらに揮発酸の測定メソッドを加えた搭載したものがAll in OneのHI 901Wです。
HI 901Wには内蔵のワイン分析メソッドにより、亜硫酸(SO2)、滴定酸度(TA)、ホルモール窒素(YAN)、還元糖、揮発酸、pHを1台で測定できちゃいます!
測定項目によってpH/ORP電極や滴定剤の使い分け、蒸留器の使用(揮発酸)などはありますが、1台で完結できるというのが最大のメリットです!
実際、後藤様も今まで1時間や2時間費やしていた分析時間を半減できるのでは?仰っています。
HI 901Wをご使用中の方、ご興味ある方はご覧ください。(画質の変更は歯車マークの設定から行えます)
1.同梱品・組み立て方法・ORP電極・pH電極の確認:https://youtu.be/K_NgEjWhB0c
2.遊離亜硫酸の測定:https://youtu.be/mEEgzRyZds8
3.総亜硫酸の測定:https://youtu.be/Uaqzb6Eo0wA
4.総酸度の測定:https://youtu.be/F6t2iq-aE7Y
5.ホルムアルデヒド溶液の準備:https://youtu.be/LJzM6wvTrZs
6.ホルモール態窒素の測定:https://youtu.be/9x36GFLzdOo
7.還元糖の測定:https://youtu.be/iL59_W8kXMg
l揮発酸の測定とGI Yamanashi(山梨)
みなさんは山梨県産ワインの地域ブランドを示す「GI Yamanashi」(GI 山梨)をご存じですか?
✓GI(Geographical Indication)は地理的表示という意味で、そのお酒が「正しい産地」であること、「一定の基準」を満たした品質であることを示す。
✓お酒の地理的表示は、産地からの申立てに基づき国税庁長官が指定。指定を受けるには、「その産地ならではの酒類の特性が明確」であること、「その特性を維持するための管理が行われる」ことが必要。
✓地理的表示「山梨」は、2013年7月に国税庁長官の指定を受け日本初のワインの地理的表示となった。
GI Yamanashiについては山梨県ワイン酒造組合のページをご覧ください。
このワインの地域ブランドを示すGI Yamanashiにはいくつかの基準がありますが、その1つを満たすために揮発酸の測定が求められます。
lご購入後のサポート
今回はpH、ORP電極の状態チェック、滴定剤など消耗品の状況、操作方法の確認で訪問しました。HI 901Wはご購入後の納品や使い方のご説明はもちろん、醸造前にも測定器の動作確認を兼ねてできる限り訪問させていただけるよう努めています。
後藤様がご使用中のHI 901W。
滴定剤の入ったビュレット追加し、2つ用意することで複数項目の測定をより効率化できます。(左)
pH、ORP電極のメンテナンス。(右) 残留物の多いワインの測定では電極への負担が大きいため、電極洗浄液での洗浄(浸け置き)がとっても大切です。
lこだわりのワイン醸造のお役に立ちたい
醸造家の方も職人ですので、強い想いやこだわりを秘めていらっしゃると感じます。ハンナは測定器を通じて、少しでもその方々の想いやこだわりを実現するお役に立ちたい、という想いを持っています。
高い品質を保ち、分析の効率を高めるために今後も全国のみなさまに全力でご案内して参ります!
ご興味ある方はお気軽にご相談ください!(お問い合わせフォームもしくはお電話:043-216-2601)
lお気に入りの1本に出会えるかも!?
勝沼ワイン村ではそれぞれの醸造家のワインが集結しているので、選ぶ楽しさも大きいのではないかと思います。ご興味ある方、足を運んでみてはいかがでしょうか。
⇒ 勝沼ワイン村のホームページ
▼この記事の関連ページ▼
・ワイン・ビール用測定器はこちら