※2022年7月6日の記事です。
ハンナ本社の千葉県も梅雨が明け夏本番となりました。社会人にとっては馴染みが薄くなりましたが、家族を持つ社員にとって夏の一大イベントと言えば子供たちの夏休み。帰省や旅行などレジャー計画を立てる楽しみとともに
そこでハンナ社員が総力を挙げて自由研究を実施!
みなさまの参考になれば幸いです。
全6回でお届け、第4回のテーマは「糖度と甘みの相関性」です!
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➡こんな方にお勧め
✓夏休みの自由研究で差をつけたい方
✓糖度=甘みなの? という探究心をお持ちの方
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夏と言えばパイナップルやスイカなど果物の季節!
またアイスや缶詰フルーツなど冷たくて甘いものが欲しくなりますね。
ところで実際に含まれる糖分と、人間が感じる甘みに相関性はあるのだろうか…。
ハンナの歳の差親子コンビが味覚に神経を集中して検証してくれました!
1.ひねくれた動機
大人になると舌が肥えてくるのでしょうか。
世の中、糖度糖度と作物を糖度で囃し立てますが、実際に感じる甘さと糖度は比例関係にあるのだろうか。
「実際の数字と自分が感じる甘さは相関性があるのだろうか」
なんともソムリエチックな動機でこの研究はスタートしました。
2.測定対象物とその結果は…
計測には15種類の果物、ジュースを用意しました。
ジュースのメーカーは製造工程の差をなくすべく同じメーカーのものを採用しています。
1.苺
2.キウイ(ゴールド)
3.すいか
4,5.パイナップル(果物・100%ジュース)
6,7,8.フルーツ缶詰(パイナップル・みかん・浸け液)
9,10.みかん(果物・100%ジュース)
11,12.みかん缶詰(みかん・浸け液)
13,14.りんご(果物・100%ジュース)
15.レモン
測定は弊社の糖度計(屈折計)を使用、すべて液体状で測定する必要があるので、固形の果物はすりつぶしました。
同じものをそれぞれ3回計測して平均値を出し、さらに測定対象物を試食して感覚を記していきました。
その結果が以下のとおりです。
3.甘さは糖度だけではない!?
以下、親子の感想です。
「缶詰、ジュースは果物より甘く感じた。(感じた甘さの上位すべて缶詰・ジュース)」
「ジュース、缶詰は甘さを感じる際の乖離がほとんどない。(缶詰はかなり甘く人工的な甘みを感じた)」
「同じ種類同士(ジュース同士・缶詰同士)の甘さの違いはほとんどない。ジュース類はほとんど同じ糖度!!」
「果物は甘さの感じ方、実際の糖度に乖離が見られる。レモンやキウイはかなり酸っぱいと感じたが糖度は高い。いちごは甘いイメージだったが、今回の果物の中では一番糖度が低かった」
と言うわけで、糖度が高いものでも甘いとは感じない場合もあることが数字で証明されたわけですね。
その要因として考えられるのは
「ジュースは同じ糖度にするように設定されていると考えられる。缶詰は液に浸かっている分、体感も甘く、実際の糖度も高い」
可能性があるのではないか。
結論、甘さを語るには糖度以外の指標を見る必要がありそうということです。
これは来年に続くテーマになりそうですね!
今回使用した測定器がこちら
●デジタル屈折計
濃度や糖度を計測できるデジタル屈折計/HI 96811を、今回は使用しました。ゼロ点調整は精製水を垂らしてスイッチをONで完了。測定部分に部分に果汁を垂らしてこちらもスイッチONで、%Brix値(いわゆる糖度)が表示される誰でも簡単にご使用いただける一台です。
以上の商品はすべて、短期間のみご使用いただけるレンタルサービスを実施しております。本体を丸ごと購入するよりもおトクご利用いただけますので、オススメです。
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