✓光合成はいつ起こるのか?液肥に与える影響とは?
このような疑問を抱いたハンナの新入社員が製品の使用を通じて知識を深めます。
こんにちは。ハンナの新入社員です。
自社製品の習得には、実際に使ってみるのが一番!
ということで、今回は水耕栽培しているバジルの液肥のpHと光合成に関する理解を深めるべく、11月1日に発売したBluetooth土壌pHテスターHALO2(ヘイロー2)を使用してみました。
目次
lHALO2とは
HALO2(ヘイロー2)は食品用8種、用途別7種、合わせて15種類のテスター型pH測定器です。
すべての機種にBluetoothが搭載され、計測したデータはスマホアプリの『Hanna Lab』で確認することが可能です。
アプリは無料で使用でき、計測したデータを1秒ごとで見ることも、グラフ表示することもできます。
データはCSVやPDFにして、メールやLINEなどで転送・共有することが可能です。
正直なところ、最初にHALO2の話しを聞いたときは、
「既存のテスターにBluetooth機能が付いただけじゃん」
なんて思っていたのですが・・・
違いました。
今までにある小型のpHテスターの概念を打ち破るべく、
高精度でハイグレードなpHテスターなんです。
アプリを使えば4点校正が可能ですし、強酸・強塩基対応のラボ向けテスターに至っては、5点校正が可能で測定精度は±0.02pH!
ハンナの推し製品のひとつであるタブレット型高性能測定器『edge』に迫るほど。
ひとことでまとめると「すごい奴」なんです。
l光合成を分析してみた
さて子供のころから疑問に思っていたことですが「植物の光合成って具体的に何時に起きるのか」ということ。
明け方に光合成が起きるとは教科書から学んでも、それがいわゆる日の出の時間なのか、前後なのか。
光合成をしているときに植物は根っこから普段よりも多くの老廃物を吐き出すため、液肥のpHバランスが変化すると予測されます。
そこで”すごい奴”、HALO2を24時間使用してpHを測定し、光合成が起きているタイミングをデータから分析することにしました。
手順としては
2.測定器とアプリを24時間、稼働状態にする
3.アプリから測定データを吸い上げpHの変動が如実に起きたタイミングを見つける
HALO2はデータロギングに対応しており、測定中のデータはアプリでグラフとしてリアルタイム表示できるのですが目視で変動を見るだけでなく、csvデータとして測定データを出力できます。
1と2に関してもデータをアプリに記録しておけるのは便利だとつくづく思います。
l1.日中にバジルの液肥にHALO2を固定
特段変わったことをするわけではありません。ペットボトルの隙間に測定器を突き刺してOKです。
l2.測定器とアプリを24時間、稼働状態にする
突き刺したHALO2とスマホアプリ『Hanna Lap』を稼働させBluetoothで接続しデータロギングを開始。あとは24時間待ちます。
(今回私が使用するHALO2は9810302という土壌測定用のpHテスターで、ガラス電極が採用されています。)
l3.アプリから測定データを吸い上げpHの変動が如実に起きたタイミングを見つける
どんな結果になるのか楽しみにしながら24時間が経過。
この日の日の出は6時00分。測定したデータを吐き出してみたところ5時半あたりからpHが急激に変化。1時間でpH5.97からpH5.93になりました。
pHの変動は上述のとおり、バジルが光合成したことで根から老廃物をたくさん吐き出し液肥のpHバランスを酸性に傾かせたと考えられます。
この結果から、光合成は朝日が顔をのぞかせる前、空が明るくなり始めてから起きる現象ということが分かりました!
l今回登場した測定器
【HALO2】土壌ダイレクトワイヤレスpHテスター/HI 9810302(Soil pH Tester)
2021年11月1日発売のBluetooth搭載 土壌pHテスター。ボタンを1度押せば測定モードに。土壌に直接突き刺せば測定完了。インターバルロギング機能搭載で、iOS、AndroidアプリHanna Labから測定データをリアルタイムで確認できるうえ、PDF・CSVデータの出力も可能。(画像をクリックすると詳細が確認できます。)